あすかレディースクリニックの漢方療法|名古屋市中区鶴舞の婦人科

鶴舞駅より徒歩8分

駐車場27台あり

〒460-0012 愛知県名古屋市中区千代田4丁目5番3号
クリニックモール鶴舞1階

漢方療法 KAMPO-THERAPY

漢方療法について

お悩みに合わせ
身体にやさしい生薬の組み合わせ

漢方薬は、症状だけでなく体質や体調のバランスを整えることを目的とした治療法です。自然由来の生薬を組み合わせて作られており、身体にやさしいという特徴があります。同じ症状でも合う処方は人それぞれ異なるため、体質やライフスタイルを丁寧にお伺いしながら、一人ひとりに合った漢方をご提案いたします。

こんな場合はご相談ください

  • 月経不順・生理痛がつらい
  • 不眠が続いている
  • 更年期の症状を和らげたい
  • 肌トラブルが気になる
  • 冷えやむくみを改善したい
  • 体質を根本から治したい
  • なかなか疲れが取れない
  • ストレスを軽減したい

当院の漢方療法

更年期の不調や
ダイエット対策もできます

更年期の不調がつらい方や、脂肪燃焼を促しながら無理なくダイエットをしたい方にも、漢方治療はご相談いただけます。当院は、更年期治療やダイエットなど、患者さまの症状やご希望に合わせた処方が可能です。一人ひとりの体質や生活習慣に応じて、よりよい漢方薬を一緒に見つけていきましょう。

漢方薬の種類

月経不順・無月経

桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)

漢方薬の中でも「瘀血(おけつ:血の巡りが悪く滞っている状態)」を改善する処方として知られています。桂皮・芍薬・茯苓・桃仁・牡丹皮の5つの生薬を組み合わせており、身体の血流を整えながら、血の巡りをよくする効果があります。

当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)

当帰・芍薬・川芎・茯苓・沢瀉・白朮の6つの生薬を組み合わせた漢方薬です。当帰や川芎が血の巡りを整え、芍薬が筋肉の緊張を和らげることで、冷えや生理不順などの改善を目指します。また、茯苓や沢瀉には体内の水分バランスを整える働きがあり、むくみや冷えのケアにも役立ちます。

桃核承気湯
(とうかくじょうきとう)

「瘀血」による血の滞りを改善し、身体の巡りを整える漢方薬です。月経不順や月経痛、便秘などの症状に用いられ、のぼせやイライラといった精神的な不調にも効果が期待できます。

月経前症候群(PMS)

加味逍遥散
(かみしょうようさん)

柴胡・当帰・芍薬・茯苓・生姜・薄荷・甘草など、複数の生薬を組み合わせた、婦人科でよく処方される代表的な漢方薬の一つです。精神的な緊張やストレスによるイライラ、不安感などの心の不調に加え、肩こりやのぼせ、上半身のほてり感といった身体の症状にも用いられます。

芍薬甘草湯
(しゃくやくかんぞうとう)

芍薬と甘草の2つの生薬を組み合わせた漢方薬です。芍薬には筋肉の緊張を緩める働きがあり、下腹部の痛みやはり、腰の不快感を和らげるとされています。一方、甘草には炎症を鎮める作用があるため、痛みの原因にアプローチしてくれます。

半夏厚朴湯
(はんげこうぼくとう)

精神的な不安や喉のつかえ感など、気の巡りが滞ることで生じる症状を改善する漢方薬です。半夏・茯苓・厚朴・蘇葉・生姜の5つの生薬を組み合わせており、神経を落ち着かせることで、イライラや不眠といった心の不調にも用いられます。

抑肝散(よくかんさん)

神経の高ぶりや興奮、イライラといった精神的な症状を和らげる漢方薬です。当帰・茯苓・柴胡・釣藤鈎・甘草・白朮・川芎の7つの生薬を組み合わせており、不眠や感情の波が大きい方の心と身体のバランスを整える効果が期待できます。

加味帰脾湯(かみきひとう)

心身の疲労が重なり、不眠や精神的な不安感、動悸といった症状に悩む方によく用いられる漢方薬です。消化器系の働きを整えながら、不足した「気(エネルギー)」と「血(栄養)」を補うことで、心と身体の両方からくる不調を穏やかに和らげます。気持ちを落ち着かせたい方におすすめです。

更年期障害

加味逍遥散
(かみしょうようさん)

精神的な不安やイライラだけでなく、疲れやすさ、頭痛、肩こりといった自律神経の乱れや、ストレスによる症状を和らげる働きがあります。もともとは気の巡りを整える漢方として知られ、ストレスに弱い・感情の波が大きいという体質傾向のある方にも処方されやすいです。

温経湯(うんけいとう)

桂皮・呉茱萸・芍薬・当帰など12種類の生薬を組み合わせた漢方薬です。経絡(体内の気や血の通り道)を温めて血の巡りを整えることから、手足の冷えや唇の乾燥、肌のカサつきなど、血行の滞りが気になる更年期の方によく使われます。

五積散(ごしゃくさん)

冷えによって引き起こされる、さまざまな不調を改善する漢方薬です。体内の気の巡りや血流、水分代謝を整えることで、腰痛や関節の痛み、頭痛などのほか、冷えを伴う更年期症状や月経痛にも用いられます。

人参養栄湯
(にんじんようえいとう)

体力や気力が不足している方の、食欲不振や疲労、貧血といった症状を改善する漢方薬です。全身に栄養を行き渡らせることで、体力を回復させ、疲れやすい体質を内側から整えてくれます。

補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)

身体全体を補い、活力を増やす漢方薬です。消化吸収を高めて胃腸の働きをサポートし、倦怠感や気力の低下といった虚弱体質からくる症状を和らげます。疲れやすい、風邪をひきやすいといった方に適しています。

六君子湯(りっくんしとう)

胃腸の機能を高めることに特化した漢方薬です。胃もたれや吐き気、食欲不振、貧血など、消化器系の不調からくる症状を改善します。不足した気を補い、疲れやすい体質を根本から整える作用があります。

加味帰脾湯(かみきひとう)

不眠症や精神不安、動悸など、心と身体のバランスの乱れからくる不調を和らげる漢方薬です。ストレスや疲労、不安感が原因で眠れない方や、心の不調がある方に用いられることがあります。

代謝アップ(ダイエット)

防風通聖散
(ぼうふうつうしょうさん)

18種類の生薬を組み合わせてつくられた漢方薬で、脂肪の分解・燃焼を助けながら、便秘やむくみのケアにも用いられます。とくにお腹まわりに脂肪がつきやすい方や、代謝の低下が気になる方に処方されることがあり、身体の内側からすっきりと整えてくれます。

当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)

滋養強壮の作用と水分代謝を整える働きを持つ漢方薬です。体内にたまりがちな余分な水分の排出を促すことで、血の巡りや代謝をサポートし、顔や手足のむくみの緩和や、体質を見直すきっかけにもつながります。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

水分の巡りを整える働きがある漢方薬で、体にたまりやすい余分な水分の排出を助けてくれます。むくみや水太りが気になる方はもちろん、冷えや重だるさ、疲れやすさといった不調にも使われることがあります。また、肥満傾向が気になる方の体質改善を目的に処方されることも多いです。

その他の症状

葛根湯(かっこんとう)

風邪のひきはじめのほか、肩こりや頭痛、首のこりなどにも用いられる漢方薬です。葛根・麻黄・桂皮・芍薬・甘草・生姜・大棗の7つの生薬を組み合わせており、発汗を促して身体を温めることで、不調を和らげる効果が期待できます。

五苓散(ごれいさん)

体内に溜まった余分な水分を排出する働きがある漢方薬です。水分代謝の乱れからくる、めまいやむくみ、頭痛、下痢といった症状の改善に効果が期待できます。

柴苓湯(さいれいとう)

炎症を抑えながら、体内の余分な水分を排出する働きがあります。急性胃腸炎やむくみ、下痢など、お腹の不調を伴う体調不良にも使われることがあります。

小青竜湯
(しょうせいりゅうとう)

アレルギー症状の改善に用いられる漢方薬です。水のような鼻水や鼻づまり、くしゃみ、咳、気管支炎など、アレルギー性の症状を和らげる働きがあります。

大建中湯(だいけんちゅうとう)

お腹が冷えて痛む方や、腹部の膨満感がある方に用いられる漢方薬です。身体を内側から温めて、腹部の働きを整えることで、消化器系の不調を和らげる効果が期待できます。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

喉や気道をうるおすことで、痰がからむような咳や、のどの乾燥、声がれといった症状を和らげる働きがあります。しつこい咳や、乾燥による喉の不快感を改善する目的で処方されることが多いです。