月経異常について
周期の乱れ、
相談してみませんか?
「月経が来ない」「周期がバラバラ」など、月経に関するお悩みを感じていませんか?月経周期や期間、出血量に大きな変化がある場合、「月経異常」と呼ばれる状態かもしれません。ちょっとした変化でも、身体からのサインである可能性があります。ご自身の身体のリズムに違和感があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 月経が3ヵ月以上来ない
- 出血量が多すぎる
- 周期が安定しない
- 出血量が少なすぎる
- 月経が頻繁に来る
- 月経が1週間以上続く
- 生理痛が重くてつらい
- 月経が2日以内で終わる
月経異常の種類
子宮内膜症
強い生理痛を引き起こす子宮の病気
本来なら子宮の内側にだけあるはずの子宮内膜が、卵巣や腹膜といった、子宮外にできてしまう病気を「子宮内膜症」と呼びます。月経のたびにこの組織も反応して出血を起こすため、強い生理痛や慢性的な下腹部の痛みなど、さまざまな症状が現れます。不妊の原因につながることもありますので、できるだけ早めに治療を検討しましょう。
こんな場合はご相談ください
- 強い生理痛が続いている
- 腰や骨盤に違和感がある
- 急に生理痛がひどくなった
- 排尿時に痛みがある
- 下腹部が痛む
- 生理の量が多くなった
- 性交時に痛みを感じる
- 月経時以外でも下腹部が痛む
主な症状
- 月経時の強い生理痛
- 排便時や排尿時の痛み
- 月経時以外の下腹部痛
- 腰の痛み
- 性交時の痛み
- 骨盤の痛み
- 経血量が多くなる
- 不妊
当院の治療
低用量ピル
低用量ピルには、女性ホルモンのバランスを整え、子宮内膜の増殖を抑える働きがあるため、生理痛や月経の量を軽くする効果が期待できます。
ホルモン製剤
痛みの軽減や病気の進行を抑えるために役立つお薬です。女性ホルモンの働きを調整して、症状の緩和を目的として処方されます。
ミレーナ
子宮内に装着する避妊器具で、局所的にプロゲステロンというホルモンを放出し、子宮内膜を薄くすることで痛みの軽減や出血量の減少を促します。
手術
薬物療法で十分な効果が得られない場合や、手術(腹腔鏡手術など)が必要と判断される患者さまには、専門の医療機関をご紹介いたします。
子宮筋腫
30代以降に増える子宮筋腫
「子宮筋腫」は、子宮の筋肉の一部にできる良性の腫瘍です。30代以降の女性によく見られる疾患の一つで、発症する方は少なくありません。できた場所や大きさによって症状の現れ方は異なり、生理痛の悪化や貧血、下腹部の痛みを感じる方もいれば、特に自覚症状がないまま過ごされている方もいらっしゃいます。
こんな場合はご相談ください
- 出血量が以前より増えた
- 疲れやすくなった
- 生理期間が長くなった
- 下腹部にしこりがある
- 生理痛がひどくなった
- 下腹部に違和感がある
- 貧血気味
- 慢性的に下腹部が痛い
主な症状
- 経血量が多くなる
- 下腹部のはりやしこり感
- 生理期間が長引く
- 頻尿・尿が出にくい・残尿感
- 強い生理痛
- 便秘
- 貧血によるめまい・動悸
- 性交時の痛みや不快感
当院の治療
内服治療
患者さま一人ひとりの状態に合わせて、女性ホルモンの働きを調整するお薬や、貧血のある患者さまには鉄剤を処方し、症状の緩和や改善を図ります。
手術
筋腫の大きさ・数・位置や、患者さまの症状・年齢・妊娠希望の有無などに応じて手術が必要と判断した場合は、専門の医療機関をご紹介いたします。
その他の症状
不正出血
子宮筋腫の大きさや位置によって子宮内膜に影響を与え、不正出血の原因になることがあります。特に筋腫が子宮の内側に向かって突出している場合や、大きくなって子宮の形が変わると、月経以外の時期にも出血が起こりやすくなります。
月経困難症
筋腫があることで子宮の収縮が強くなり、生理痛がひどく感じられる場合があります。また、筋腫が大きいと子宮の血流が変化し、痛みや不快感が増すことも考えられます。生理痛の悪化以外にも、腰の痛みやお腹のはり、吐き気や頭痛などの症状も挙げられます。
月経前症候群(PMS)
筋腫によるホルモンバランスの変化や身体的ストレスが月経前症候群(PMS)を引き起こすことがあります。イライラや気分の落ち込み、頭痛などのPMS症状が強くなり、日常生活に支障をきたしてしまうかもしれません。
月経過多
経血量が普段より増える、レバーのような血のかたまりが出るなど、子宮筋腫の症状の中で最も多い症状です。1〜2時間ごとにナプキンを交換しなければいけないほど出血が多い時は、月経過多が疑われます。